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俺たちは「氷河期世代」なんかじゃない!俺たちが青春を過ごした1990年代は日本最高の時代だ!俺らは「最高世代」なんだよ! 90年代に青春を過ごした人々の心に火を灯すショートストーリーズ。
「円陣を組んで今散った日本代表は、私にとっては、彼ら、ではありません。これは、私たち、そのものです」
秋も終わりの大塚。辰彦の実家の2階の部屋で、佑美と僕、そして辰彦はテレビの前で肩を組む。
センター街から少し離れた大学近くのカフェ「Luna」に、灯里(あかり)は今日もいた。夜の9時。外はすでに冬の匂いがする。彼女の向かいには、いつもの友達、美沙(みさ)が座っていた。
「ねえ、どうしたの、そんなに暗い顔して?」
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