人生いつも、向かい風。まあいいさ ー新河岸川、入間川、荒川などー
- いのきち
- 2月1日
- 読了時間: 4分
更新日:3月2日

久々に土曜日をお休み。というか、仕事柄、土日が休み、週休二日ということが、基本的にはありません。貧乏暇なしです。
イメージは、「2連休の午前中に、思いっきり自転車で走って、そのあとは飲んだくれよう」「それでも、明日は休み」という、夢に見た天国。
天気はなんとか晴れて、風も微風。空気は真冬の冷たさですが、日差しの下では、緩やかな春を感じます。埼玉の南を流れる3つの川とその周辺をぶらぶらしてきました。

50キロ超えて走ったのは、昨年の6月以来。
河原ばかりで、アップダウンはほとんどない平地の旅ですが、それでも久々ということで、終盤は結構太腿がピリピリしていました。。練習不足ですね。。
行きは北向き。予報では2mの向かい風。これが新河岸川沿とか入間川沿いとか、川沿いに入ると、どうにも2mに思えません。。それと、川越の田んぼの中。夏になると、青々とした畝りの中を走る気持ちのいい道ですが、冬は何にも面白くないですね。。
新河岸川沿いでは、桜並木が多いので、休憩がてら蓮光寺近くの桜堤を観察。

走っていると、葉の1つもない裸同然の桜の木々が、遠目に見ると、わずかながらピンクに見えました。そこで、近寄って見てみると、桜の芽の先端、本当に少しだけ色づいていますよね!
小さな春。小さな息吹。
力強さのようなものを感じます。
芽吹は、寒さがないと進まないと聞きます。(多くの植物の場合)こうして、この寒い冬の中に春の準備をしている姿を見ると、かしこいな、と感じます。
ランチを川越の、伊佐沼の北にある、「中村屋総本山」で。
そもそもが、今日の目的は、ここの濃厚煮干しラーメンを食べることだったかもしれません。
THE煮干し、という感じの濃厚さと、でも、えぐみがそこまで強くないスープに、コシのある自家製麺。そして、僕は、バラ海苔を乗せて食べるのが大好きです。

日曜日は開店の11時の前から結構並ぶのですが、今日は開店と同時に行っても、1巡目で入れました。
しっかりスープまで全ていただきました。本当は麺を大盛りにしたいのですが、一度やったら、そのあとお腹が苦しくて走るのが大変でしたので、中盛りで。。
ご飯を食べたあとは、入間川をもう少し北上して、越辺川との分岐あたりでリターン。
ちょうど良い感じの東屋があって、そこで足を止めて、日向ぼっこを。
ここも、桜の並木が続いていて、春になったら素敵なんだろうなと感じます。

この景色が、あと2ヶ月くらいすると、鮮やかな薄い桃色に包まれるわけですよね。季節の移ろいというのは劇的なものです。人間の力の及ぶところではないです。
だって、下世話な話ですが、無料、ですからね。。
12時過ぎ。止まっていると風はほとんど感じません。見ての通りの薄い青空。遠くで、橋をわたる車の音。
何も考えなくていい、と言われているような気がします。
とてもコーヒーが飲みたかったのですが、さっと見渡しても、コンビニも自販機もありません。ここに、自販機置いておいたら、たくさん売れるのになと。商売の種というのは、どんなところにあるかわかりません。
入間川をリターンして、南東に向かうわけですが、ここからは「追い風だろう」と思っていわけです。
しかし、どっこい。
どういうわけか、東へ向かえば、東から風が吹き、
南へ向かえば、さすがに初めは北風が押してくれたのですが、次第に南からの向かいぜ。
結局、この日は、気持ちとしては、最初から最後までずっと向かい風。
微風だからよかったですが、強風でこれだったら、心折れていたかも。
でも、まあいいんです。
人生は、意外と向かい風の方が面白いことも多い。
ということで、荒川を走りながら、向かい風受けながら、ニヤニヤしてやりました。
そう、空が高いんです。そして、空はどこまでも広がっている。
大宮のビル群が左、右の奥には関東山地の山々。その間に、無限に広がる薄情の空。
そんな大空間を、一人で走っているかのような錯覚。
これは、自転車で走る醍醐味ですね。
で、その向かい風なのですが、確かに風は舞い気味ですが、基本的には北からの風だったようで、要は、僕の「被害妄想」ということですね。。こういうのは、僕の心情としての何かを表しているのだろうか。
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