40歳のラブレター 手紙(7)
- いのきち

- 2024年12月30日
- 読了時間: 2分

春になり、あちこち出かけるようになりました。この季節に出かけると、あなたと言ったところを色々と思い出します。
一緒に出かけたところでは、僕の高校の同期で、同じ町に住んでいたDとも一緒によく行った、あなたの家の近場の「まぼろし軒」をよく覚えています。奇跡的に20年経った今もまだ健在です。今でもたまにいきます。一人で。店の様子もおじさんも昔のままです。牛すじラーメンを出しています。周りは道路拡張がされ4車線になっていたり、マンションがいくつも建ったりして、明らかに年代物の一軒家は浮いていますが、なんとかやっています。それなりにお客さんも来ています。
街道沿いにあった宇宙ボウルも懐かしいですね。ここのボウリング場はどれだけいったことか。練習の後、深夜にかけて。24時を回ると場内がミラーボールで照らされて、ディスコのようになるので、宇宙ボウル。1ピン10円でみんなで賭けて、延々と、それこそ10ゲーム以上でもやっていたのも思い出します。宇宙ボウルもなんとか頑張っています。
大学の本部キャンパスの近くにあった、僕らのサークルの御用達の定食屋さんは火事があってなくなってしまい、後には有名な油そば屋さんができています。 火曜日と金曜日に使っていた練習場は埋め立てられて、大型のマンションが建っています。
そんな一つ一つのことが、今思うととても意味があるように感じます。僕にとっては。20年経って変わるもの、変わらないもの。たまにそんなことを思うと、少し目頭が熱くなります。歳をとったからなのか、熱い気持ちが残っているからなのか。


まぼろし軒!!😎